毎年3学期になると、つばめ組の年長さんたちは、登山を始めます。少しずつ、距離を延ばしていき、最後は山を2つ越えて降りるルートです。
1回目は、暖かく、普段から森を歩く子たちにとっては余裕の短めコース。まるで春の遠足にきたかのような5人。頂上に着いたら、それぞれの家をわいわい言いながら探すなど、とても和やかでした。

2回目、風も強く、一気に距離が延びたせいか、全員かなりへばった姿が写真に残っていました笑。これはもう登山なんて嫌と思ったかな?テンション下がったかな?と思って、試しに後日、この前登山疲れたの?と聞いてみました。「うん、疲れた!」と、意外にからっと明るいお答え。登山を嫌がるわけでもない。おや?これはどっち?


3回目、天候で1週間延びて、いよいよ最終登山日。この週は、事前の保育でもみんなで探検したりして思い切り楽しく遊んでいたのもあり、いい雰囲気で迎えられました。しかも朝から、お母さんはじめ、在園のみんな、スタッフ、卒園児の子までお見送りに来てくれ、パワーもらってさあ出発!です。

毎年その時々の学年のカラーがあるけれど、今年のつばめさんと年長保育を過ごす中で浮かんできた言葉は、「素直」。何事にもひとまずやってみる。まさにその言葉が登山でもぴったりで、行くとなると、楽しげに素直にスイスイ進んでいく。ずっと5人まとまっておしゃべりしながら歩くつばめさん。スタッフがここで少し長めの休憩しようと思っても、ひとしきりお茶飲んで話してその辺りの様子みたら、僕たちもう行きたいと。え?!もう?と、大人の方が慌ててリュックを背負う。始末…。

そんなこんなで、例年より40分も早く一つ目の山頂到着!あまりの速さに、着いたよ連絡を下のみんなに連絡しても、まさかそんな早く着くとは誰も予想してないので、しばらく全く既読がつかないくらいでした笑。

結局お昼ご飯には少し早いので、そこでいつも森で遊ぶお店屋ごっこを堪能。いろんな形の木を見つけては、杖だの、動物の骨だの、剣だの、銃など…いろんな商品が並びました。どこでもなんでも遊びを見つけるのは、3年間のなせる技!


お昼ご飯でパワーチャージした後は、いよいよアドベンチャールートが本格的に。急な岩場の下りも、長い上りも、ここも一致団結して進みます。ペースも変わらず、おかげで時間の余裕もできたせいか、途中で色が2色ある川の水、巨大シメジ?のようなキノコ、ヒミズ?の死骸など見つけては、みんなでじっと観察もできました。年長登山してるけど、ほんといつもの森で自然のいろんな不思議を分かち合ってるときのような、そんな時間をゆっくりもつことができました。


気づけばあらら、もう、もう一つの山頂に!!恒例の写真のあとは、疲れなくすぐ鬼ごっこ大会開始!ほおをくっつけてコソコソ仲良く作戦会議しては、きゃはきゃは笑ったりと、ここでもほんと仲良し5人で遊びまわって楽しそうでした。


体力温存のために、少し早めに降りることになりましたが、相変わらずの大人並みのスピード。たまにずるっと滑るのも、「僕降りるまで何回滑るかなぁ」と、逆に楽しみに変えるくらいポジティブで元気 笑!結局いつもより30分以上早く到着しました!
下で待つみんなの声が聞こえてくると、もうテンションあがって今にも駆け出しそう。でも、みんなが作ってくれたお帰りトンネルの入口では、いやいやあなたがどうぞ、いやいやそちらこそと、照れ照れで進まないかわいい姿も。


みんなにおめでとうの言葉と、お母さん手作りの森のメダルをかけてもらいました。感想は、やはり疲れたなーと思ったそうだけど、中には2回目より疲れなかったよ、また登りたい!と言ってくれた強者も!

4月から、少しずつつ年長だけの保育やいろんな行事を通して、5人の絆を紡いでいったつばめさん。素直にやってみる、素直に楽しんでみる、素直に気持ちを言ってみる、そしてお互い認め合う…

素直さってやはり安心した仲間だと、より自然に出していけるとも思う。3年間を一緒に過ごせたそんな仲間をもてるって、うらやましいくらい。何よりみんなから、心から楽しそうっていう笑顔を、最後になればなるほど、たくさんたくさん見せてもらいました。大人の私たちが、大事なもの、なんか教えてもらったのかもなー。

さあ、そんなようちえん生活もあと少し。
メダカやつくしさんとも残り一緒に、めいっぱい森のようちえん、楽しみまくろうねー!!
スタッフ かもちゃん
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