おとなが「楽しい」ようちえん

ようちえん

こにわに入る前に通っていた保育園に朝連れて行った時。
駐車場について車のドアを開けたらこの状態。
車から絶対降りない!引っ張り出せるものなら出してみろ!の究極の形がこれでした。
コロナとともに岐阜に引っ越して来て、大きな環境の変化に大人も耐えきれないほどでしたが、
この子なりの、最大限のSOS。
買い揃えた幼稚園の制服も、かばんも何もかも捨てて、
幼稚園探しに奔走しました。入園式の翌日のことでした。

こにわに入ってからも、カッパは着ない、靴下は履かない、首巻きはしない、、、
やらないと決めたらやらないけれど、長い時間をかけて根気よく寄り添ってくれたスタッフさん、母たち、そしてなにより一緒に過ごしてくれたこどもたちと、豊かな森での時間のおかげで、
ゆっくりと彼なりのペースで受け入れて、馴染んで、心から楽しむことができました。
匙を投げずに、寄り添ってくれたことには本当に、本当に感謝しかありません。

そして環境の変化に全力で抗っていたのはむしろ母の私。

今まで通っていた一般的な保育園とのギャップで、つくしの頃は荒れていたなあとしみじみ。謝りたいこといっぱいあるなあ。
こんな母と子を、よくぞ、よくぞ受け入れてくれたなあと、もう本当に感謝しかないです。
居場所を作ってくれたこと、心からありがとう。

ただひたすらに、めちゃめちゃおもしろい3年間(今だから言える)。
こどもはそりゃもちろん楽しかっただろうけど、むしろ大人が「楽しい」ようちえん。
スタッフさんも、親たちも、まあそれは粒揃いな個性的な人たちが集まっていて、並々ならぬこの、役者は揃った感。
こどもたちと森で過ごすために、やいのやいのと力を合わせ、心を合わせ、たまにすれ違い、、、
面倒、ややこしいで切り捨てることは簡単だし、スマートかもしれないけど、だからこそ面白くなる。
「楽しい」の本質を垣間見る瞬間がたくさんありました。

もう卒園した気になってますが、あと数週間。
めいっぱい楽しみたいと思います。

年長母 たにやん

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